介護の現実を描きます。ITトピックスをお知らせします。旅と歴史を描いた私のHP「日本ぶらり歴史の旅」(英文もつくってあります)http://www.ab.auone-net.jp/~nut/にもぜひアクセスしてください。


by burari-skuri

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 (9月29日)今年は地球温暖化のせいで40度を超える日が1ヵ月以上もの間続きました。9月に入っても28日まで30度を超える猛暑が続いていました。その間は動かないほうが熱中症にかからないというわけで幸子への面会はひかえることにし、家にじっとしているほうがいいということで、料理もつくらずもっぱら家庭料理屋さん通いですごしてきました。

 しかし、それでは幸子があまりにもかわいそうだし、気がかりだと思い、9月2日には、2週間半ぶりに幸子を訪れてきました。だから、「暑さも峠を越すでしょう」と天気予報で聞かされながら20日間以上が経過したわけです。涼しさが確定したら、7度目の面会にいくつもりです。

元気でいてくれて

 9月2日に行ったときの様子は、次のとおりでした。

 悠一郎は途中幼児の絵本を買っていきました。病室に入るなり幸子は悠一郎がきたとわかって、喜びの声をあげ、二人の瞳と瞳が会いました。

 悠一郎はここで絵本を読み始めました。「うたのてんらんかい」(くどう なおこ 長 新太・え 理論社2004年4月7刷発行)という絵本です。いちばん初めは「でんぐりがえり」という、地球は回っていて今日の次はあした、今日の前は昨日があるという情景です。

 読み始めると、幸子の息づかいがぐんと落着いてきました。悠一郎は幸子の手をにぎりしめてやりました。それだけで夫婦の気が通いました。

 2、3日前のテレビで、65歳以上でピンピンしているお年寄りの人口が700何十万人に達し、しかも、女性の人口は男性の2倍だという政府の初めての調査でわかったという報道を思い出しました。これは80歳、90歳を過ぎても元気なお年寄りがそこいらじゅうにいっぱい暮らしておられるという意味です。

 悠一郎は一人暮らしをするようになって初めて、料理、掃除、洗濯はきりがなく毎日、毎日がそれとの戦いで、自分しかそれを解決しなくてはならない一生を送っている女性だから男性は女性の半分しかいないのはあたりまえだと悟りました。

 結婚するときには、妻を幸せにすると誓ったくせに、それを忘れて仕事ばっかりに追われた自分を後悔しました。そして幸子が日々難問と闘いながら尽くしてくれたことに対して、「幸子、ごめんよ」お思わないではいられませんでした。

 その日はバスがくる時間にあわせて、いつものように職員のひとにお願いしてさりげなく家路に着いた悠一郎でした。  
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by burari-skuri | 2007-09-29 15:30 | 介護・老い
オープンな論戦10分前に記者会見

 安倍首相は民主党の小沢党首に話し合いを断られ、国会の場での野党とのオープンな質問、論戦を控えた10分前に首相職を投げ出し、その衝撃が内外を駆け巡った。

 安倍首相はなんでもかぶって閣僚たちは、居心地がよかったのであろう。安倍内閣はやっぱり参議員選挙で自民党が惨敗した直後に退陣・総辞職して総選挙をやるべきであった。安倍さんは体調をくずし、記者会見のあとで入院してしまった。要するに安倍さんは坊ちゃんでなんでもかぶったのであろう。その結果もはや健康が許さず、ああいう形で途中で政権を投げ出したのであろう。

 民主党は民主党で、国連決議で国際的にテロ対策は必要とされる方向にあるのにかかわらず、党利党略で初めの主張を繰り返し、自民党を追い込もうとしている。自民党にも度量がないし、民主党にも度量がない。

 まさに今はインターネット時代。ネット社会の論点1から4に書いたような構造的問題をもっと勉強してもらいたい。次々に起こる惨劇事件。バーチュアル・リアリティ(人工現実感)と現実は違うことを知らしめる教育が急務だ。お年寄りを敬慕し、大事にする、日常挨拶をする教育も急務である。
 
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by burari-skuri | 2007-09-20 16:20 | 論点
原子に方異性をもたせたことで小空間の情報の蓄積量が飛躍的に増大

 IBMはナノテクノロジー(10億分の何メートルといった)微細なテクノロジーをリードし、歴史のところで述べるように、世界最小の企業ロゴを原子に書いたことで知られる。次の組織化コンポーネントができあがると、映像情報量にして約3万本の長編映画がスッポリ入ってしまう。本にすれば、学校の図書室が入ってしまう量だ。

 しかも、原子1個1個に磁気方異性をもたせているので(0か1かの表現、つまりデジタル表現ができるので、応用範囲が広い微細な体積に膨大な情報を収容できることになる。そういう状態が目の前に転がるようになると、人間は勉強するようになる。

 IBMがナノテクノロジーをリードしてきた大きな実績は、次のようである。

 ●1981年に走査型トンネル顕微鏡(STM)をIBMの科学者(のちにノーベル賞を受賞)が発   明、誘導基板上で個々の原子や分子10億分の何メートル単位の様子が容易に観測でき   るようになった。
 ●1986年にスタンフォード大学とIBMの科学者ら(のちにノーベル賞を受賞)が原子間力顕   微鏡(AFM)を発明、ナノサイエンスの有用な道具として短期間に実用化され、10億分の   何メートル単位の多目的イメージングと操作機能を提供するようになった。
 ●1989年にIBMフェローのドン・アイグラーが、初めて個々の原子を面上で制御可能な状態  でSTMを使い、35個のキセノン原子を配置して「I-B-M」とつづり、おそらく世界最小となる   企業ロゴを作成した。
 ●1996年にIBMの科学者によって、10個の原子を使った世界最小のそろばんが作成され、
  ナノ・スケールのエンジニアリングの重要なマイルストーンのひとつとなった。
●-中略-
 ●2006年にIBMリサーチ(同社の研究開発部門)研究員が今日のシリコン半導体よりも高   性能が見込まれる新物質単一「カーボンナノ・チューブ」分子をベースとする初の完全な電   子集積回路を構築した。この回路は標準半導体工程により構築されており、個々に構築さ   れたコンポーネントを結合するのではなく、回路の全コンポーネントのベースとして単一分子  を使用したものである。
 ●2007年には、初の「自己組織化」製造アプリケーションを実証した。
  
分子サイズのコンピュータの実現へ

 今度、科学雑誌「サイエンス」に発表された2番目の成果は、単一の分子の形を崩壊させることなく、分子で動くスイッチを開発した論文である。ということは今までは不可能であった分子サイズのコンピュータが実現し、スピードも情報蓄積量も飛躍的に上がり、しかも飛躍的省エネルギーを達成し、今まで存在しなかった装置に応用範囲が広がることを意味する。現在のスーパーコンピュータをもってしても解けない問題が解けることになる。

学校の図書室の本が小スペースに入ってしまうから本を読まないようではやっていかれなくなる

 今は若者の4割が本を読まないという。こう言う装置が出てくると、必ず勉強家が出てくる。少しばかり知識をもっていても、すぐに馬脚が現れてしまう。だから本を読むようになるだろう。
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by burari-skuri | 2007-09-17 10:30 | 論点
基本的に分散・分権構造

 論点1に書いたように、インターネットは世界中のネットワークにつながっているコンピュータを仮想化ソフトウェアを介して利用できるのであるから、基本的に地方分散・分権構造であり、したがって中央集権的政府ではなく、地方自治体に大幅に権限を渡した小さな政府に向いている。

 ネット新時代の特徴は、オープン、グローバル、俊敏(および誠実)である。ネット時代に情報を秘匿しようとしても、必ずどこかで漏れるのでむしろ積極的に開示したほうがよいし、各国の社会政策はそのように動きつつある。そのうえで、悪用に対する社会的歯止めが必要である。

 アメリカはソビエトの核保有に触発されて、たとえ原爆にさらされてもネットワークは生き残って通信できるプロトコル技術(通信規約)を開発した。1980年代であった。そこへ世界最大のAT&Tが研究者らがおたがいに電子メールをやりとりできるソフトウェアを開発し、最初は鷹揚にソース・コード(プログラムの設計思想)が欲しいといってくる研究者に渡していた。1990年代の後半になると、爆発的にそれが広がりインターネットに成長するという歴史をたどった。
 
 今日では、世界中の消費者がパソコンやiモードの携帯電話をもち、サーバーを経由して写真や音楽を伝送できる時代になった。

グローバル市場に特徴ある商品またはサービスを売る道を開拓しないと生き残れない

 グローバル市場で競争していくには、外国語、とくに英語、フランス語、スペイン語、これからは中国語を駆使できなくては競争にならず、そういう体制を築いている企業が多くなった。いままではなんといっても本国の売り上げが海外収入を上回っていたが、最近は海外収入が国内を上回る企業が多くなった。

 そして生き残る企業は特徴ある製商品を(ニッチ=隙間)市場を開拓した企業で、そのニッチ市場で生き残れるのは数社といわれる。しかも製商品は誠実に売っていかなくてはならない。

みんながアクセスし、見ている、聞いている量が桁違い

 インターネット上で使われている言語は圧倒的に英語である。しかし、国内だけでも例えば日本だけでもCDは百万といった数字になる。しかし、日本のCD界全体としては販売量は毎年減る傾向にあるのだが、それはマスコミもほとんど報道しない。もしホームページやブログが英語でも書かれていたら販売量はもっと上がるはずである。だから個人のシンガーソング・ライターが野外コンサートを開くと、日本国内でも数万の聴衆が集まる。こんなことは、インターネットが登場するまでは不可能なことだった。

 このことは例えばCDは注文があったら俊敏に出荷できる用意を整えなくてはならない。出荷手段はメーカーとの契約でも何でもいい。何の商品にしても、いまの日本のように供給連鎖の管理がたるんでいては対応できない。

 安倍内閣は早くも遠藤農水大臣の25年間つとめている農業共済組合の組合長としての、管理不行き届きに原因する補助金の不正受け取りのため、農水相の辞任に追い込まれた。会計検査院の指摘でこの事実が明るみに出た。今度は與謝野官房長官と麻生自民党幹事長が動いたので若林前環境相を後任にすえる電光石火の辞任劇となった。これはとりもなおさず供給連鎖の管理ならびに危機管理がたるんでいる例であろう。
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by burari-skuri | 2007-09-04 14:45 | 論点