介護の現実を描きます。ITトピックスをお知らせします。旅と歴史を描いた私のHP「日本ぶらり歴史の旅」(英文もつくってあります)http://www.ab.auone-net.jp/~nut/にもぜひアクセスしてください。


by burari-skuri

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悠一郎の介護メモ-8

幸子の特養老人ホームへの入所、来年に延びる-ホッとした悠一郎と公子

 東京ではいたるところに介護施設ができているものの、介護保険制度にもとづく特養老人ホームへの申込者が殺到している。幸子がショート・ステイを利用してぃるBP介護施設でも特養老人ホームを併設していて、そこへの入所希望者は500人以上に達している。

 そんななかで、BP介護施設は、悠一郎、公子、ケアマネージャによる幸子の最近の一進二退の病状訴えに対応して、待ち行列リストの順番を繰り上げてくれたのだ。そして、順番が繰り上げになったからといって即入所っできるとは限らないと思っていたところを、たまたま老人ホームに空きができたので、年内に入所できると伝えてきたのだった。

 ところが、BP介護施設は非常にまじめに個人に向いた介護対応をしてくれるので、入所するに当たっては、健康診断の詳細なデータを要求している。このデータのなかに、「尿のなかに血液が交ざっているいることと、ショート・ステイのときや、デイ・サービスのときに同じ日に36度台に下がるものの、37度台の微熱が出るのはなぜか、微熱が出ても日常生活に支障はないという医師の診断書が欲しい。年内に入所とお知らせしたが、書類を整えて欲しい」と言ってきた。

 ということで、入所は見込みとして来年1月まで延びることになった。実は悠一郎も公子も、順番が繰上げになったからと言って、すぐに入所できるわけではなかろう。少なくとも来春まで女房孝行と親孝行をして送り出そうと考えていたので、あまりにあっけなく年内入所とはショックだと感じていた。いまでは、神様がその機会を与えてくださったのだと、悠一郎は考えている。

 BP介護施設は、まじめに対応するところだから、いい加減に扱わないのだということは、12月20日の担当者との面談でよくわかっている。
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板橋区の「熱帯環境植物館」のベゴニアです。
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by burari-skuri | 2006-12-23 20:00 | 介護・老い
マイクロソフトが新OSを発表

 世界第1位のソフトウェア会社であり、またパソコンOS(オペレーティング・システム=コンピュータを自由自在に動かす基本ソフトウェア)市場のおそらく98%を制しているマイクロソフト(略してMSと言います)が5年ぶりに新OSウインドウズ・ヴィスタ(Windows Vista)を2007Office Systemとともに世界市場に向け11月30日に正式発表しました。個人向けの出荷は2007年1月末にずれ込むとのことです。

 いま最も普及しているOSはXPで、それまでのシロウトによるパソコン(業界では略してPCと言ったりします)の操作を格段にやさしくするとともに、映像や音の再生・記録を飛躍的に容易にした魅惑的なOSです。コンピュータ・メーカーのOSというものは発表されたときは、プログラムのあっちこっちにバグ(なんきん虫=プログラムの間違い)があって、システムが不安定だといわれます。しかし、発表から5年も経てば、世界中の使われているパソコンがほとんど新OSを使っているというふうになってきました。


Vistaの新機能

 XPがそうでした。つまり、いまはXPの全盛です。そこへ向かって新OSVistaが発表されました。Vistaの新機能は何かといいますと、次の機能が格段に強化されたといえましょう。

*ユーザー・インタフェース(使用者とパソコンの対話の仕方)がXPよりもさらにやさしく一新されました。つまり、使う人がパソコンにやらせたいと思うことを、今以上に容易に命令できるようにしたといわれます。ですが、XPとどちらがやさしいかは実際に使ってみないとわかりません。とくに企業で導入している場合は、それまで使い込んだOSのほうが慣れているわけで、何百台、何千台と使っているのですから、それらをおきかえるとなるとお金がかかるので、冷静に成り行きをみるのが普通です。

*セキュリティ(データの安全性=ハッカーなどの侵入、ウィルスの汚染、情報の盗用などの防御手段)が格段に強化された。具体的にはデータを蓄積しているハード・デイスク全体を暗号化したBitLockerというソフトウェアと、ユーザーのアクセス権を動的に管理するUser Acount controlというソフトウェアを付加あしました。

*ノートといわれるパソコンや携帯電話からいわゆるiモードで対話できる機能を強化した。筆者はiモードは使っていませんので無関心ですが、産業的には見逃せない機能だと思います。

*このほか、サーチ機能と、ネットワーキング機能が強化されたと発表されました。

新OSをあわてて買う必要はない

 さて内外の情報を読んで総合しますと、新OSがでたjからといって、あわてて飛びつく必要はありません。いつもそうですが、新OSはそれまでのOSにくらべてコードの数が増え、重たくなっているのが普通です。
 
ニューヨーク・タイムズのホームページによれば、アメリカでは例えば、いまパソコンでXPをかけているユーザーがVistaを買い、デジタル・デイスク・ドライブ(DVD)を動かすには、99ドルから259ドルほどハードウェア(メインメモリーやより速いマイクロプロセッサーなど)を買い足さなければならにということです。ほかのことをやらせる場合も同様です。

 パソコンを始めて買う人は別として、なぜあわてて新OSを買ったら経済的に損かといいますと、パソコンは技術革新がきわめて早い製品で、いま10万円するものが2年3年後には1万円、いや1,000円で買えるかもしれないからです。とくにメモリー容量の増加速度、パソコンの心臓部であるマイクロプロセッサーの速度アップは目を見張るものがあります。 
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by burari-skuri | 2006-12-14 16:45 | ITトピックス

悠一郎の介護メモ-7

幸子の元気な様子に安心する

12月5日(火)今日は幸子がショート・ステイ入りし、家族の外来診察日に当たるが、悠一郎と公子は連れ立ってM総合病院に行き、主治医のY先生に急な知らせだが、BP介護施設の特養への入居が決まった旨報告した。Y先生は「そうですか。それは良かったですね。いまの生田幸子さんの状態からいえば、もうご家庭での介護はムリな段階にきています。介護はプロに任したらいいですよ。」

 「なかには、介護をしなくなることで、自分を責めるご家族がいますが、ご家族は精神面でご家族だからできることやってあげたらいいですよ」と、喜んで下さった。今回は、5泊6日のショート・ステイ。今日は2週間分のクスリが出る。そのうちから金曜日までのクスリをBP介護施設に届けに行った。

 「お母さんは、どんなぐあいかな。下を向いて、眠ったりしていなければいいね」と、どきどきしながら悠一郎と公子が部屋へ入っていくと、お昼ごはんをたべていた幸子の目が二人を見つけて涙ぐみ、大喜びでナプキンを目に押し当てた。顔色も良い。微笑がなんとも言えず素晴らしい。「ああ良かった」。悠一郎と公子は、安心した。小柄な職員が、全介助で食べさせていた。

 ごく自然な雰囲気だ。ここでは、認知症の初期の人、重度の人、中期の人をグループうにして生活するユニット制をとっている。初期の人は、重度の人に優しく声をかけ、世話をしたりしてくれる。このことがおたがいに刺激になって、孤独感、不安感を払拭する。職員はごく自然に溶け込んで介護する。

 「これなら安心だ」。しばらくしてから、悠一郎と公子は、幸子にはわからないようにエレベーターに乗り、帰宅した。
 
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by burari-skuri | 2006-12-05 21:00 | 介護・老い

悠一郎の介護メモ-6

とうとう特養の入居決まる

12月4日(月)幸子は、BP介護施設の車椅子ワゴン車が迎えに来たとき、目に涙を浮かべて「お父さん、いろいろ・・・・・・」と言って悠一郎の顔を見つめた。あとは幼児が泣きじゃくるように「うん、うん、うん」という泣き声に変わって文章にならない。幸子は、夕べの悠一郎と公子の会話にちゃんと聞き耳を立て、ショート・ステイの準備の様子から、「どうやらどこか知らない施設に連れて行かれるらしい」と肌身で感じているらしい。去年1月に結婚後50年の金婚の日を迎えた悠一郎は、「年内に特養の入居日が決まる」と思うと、万感胸に迫って目頭がジーンときた。幸い、BP介護施設の特養は、安心して入居させられるサービスをしてくれるところだ。

 12月1日は、悠一郎の前立腺肥大ガンが骨に転移していないかの告知を受ける日だった。幸い、RI(放射線アイソトープ)シンチレータの撮影結果は、ガンは骨に転移していないことが判明した。前立腺肥大は8年前に温熱療法を受け、前立腺は縮小していたが、採血検査の結ASTという検査値が高くなっているので、前立腺の組織を取って調べた結果はガンがあったと出た。
それでは骨はどうかというのでRIシンチとなったのだった。

 まずは良かった。胃に5つのポリープと腺腫(ガンの芽ができていた)、大腸にも2つのポリープ。前立腺もガンが発見された。いわば、満身創痍だ。しかし、全部手術ではなく、検査時の切除と、クスリの投与および注射で治癒すると聞いた。幸運というほかない。

 骨はガンになっていないと告知を受けた、その日の夕方、BP老人ホーム・特養施設から電話がかかってきて、特養への入居が決まったとの知らせを受けた。人生とは、予期しない出来事の連続である。

悠一郎の苦悶

 「お母さんがいなくなって、老の独り暮らしになると淋しいなあ」と思いと、「夫として当然やるべき介護を放棄して面目ない。自分に幸子の体重を支える力があればいいのに」という思いが次に次に襲われる。

 また一方では、そう思うことは単なる偽善にすぎない。幸子が消耗するエネルギーと悠一郎とl公子が消耗するシロウトのエネルギーを考えれば、もう限界にきている。これからは、プロにお願いして、支えてもらうほかに道はないという思いに救いを求めている。

 それにしても、介護施設の優しいお姉さんたちや、お兄さんたちは実に偉いものだ。使命感がなければ到底できないことだと、頭が下がる。妻や母の「糞尿」を片付けることは、娘や夫でも決していい感じのものではないが、それを厭わずにさっさと片付けてくれるのだから。
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by burari-skuri | 2006-12-04 20:45 | 介護・老い