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by burari-skuri

当分買わないにしかず-マイクロソフトの新OSヴィスタ(VISTA)-ITトピックス(5)

マイクロソフトが新OSを発表

 世界第1位のソフトウェア会社であり、またパソコンOS(オペレーティング・システム=コンピュータを自由自在に動かす基本ソフトウェア)市場のおそらく98%を制しているマイクロソフト(略してMSと言います)が5年ぶりに新OSウインドウズ・ヴィスタ(Windows Vista)を2007Office Systemとともに世界市場に向け11月30日に正式発表しました。個人向けの出荷は2007年1月末にずれ込むとのことです。

 いま最も普及しているOSはXPで、それまでのシロウトによるパソコン(業界では略してPCと言ったりします)の操作を格段にやさしくするとともに、映像や音の再生・記録を飛躍的に容易にした魅惑的なOSです。コンピュータ・メーカーのOSというものは発表されたときは、プログラムのあっちこっちにバグ(なんきん虫=プログラムの間違い)があって、システムが不安定だといわれます。しかし、発表から5年も経てば、世界中の使われているパソコンがほとんど新OSを使っているというふうになってきました。


Vistaの新機能

 XPがそうでした。つまり、いまはXPの全盛です。そこへ向かって新OSVistaが発表されました。Vistaの新機能は何かといいますと、次の機能が格段に強化されたといえましょう。

*ユーザー・インタフェース(使用者とパソコンの対話の仕方)がXPよりもさらにやさしく一新されました。つまり、使う人がパソコンにやらせたいと思うことを、今以上に容易に命令できるようにしたといわれます。ですが、XPとどちらがやさしいかは実際に使ってみないとわかりません。とくに企業で導入している場合は、それまで使い込んだOSのほうが慣れているわけで、何百台、何千台と使っているのですから、それらをおきかえるとなるとお金がかかるので、冷静に成り行きをみるのが普通です。

*セキュリティ(データの安全性=ハッカーなどの侵入、ウィルスの汚染、情報の盗用などの防御手段)が格段に強化された。具体的にはデータを蓄積しているハード・デイスク全体を暗号化したBitLockerというソフトウェアと、ユーザーのアクセス権を動的に管理するUser Acount controlというソフトウェアを付加あしました。

*ノートといわれるパソコンや携帯電話からいわゆるiモードで対話できる機能を強化した。筆者はiモードは使っていませんので無関心ですが、産業的には見逃せない機能だと思います。

*このほか、サーチ機能と、ネットワーキング機能が強化されたと発表されました。

新OSをあわてて買う必要はない

 さて内外の情報を読んで総合しますと、新OSがでたjからといって、あわてて飛びつく必要はありません。いつもそうですが、新OSはそれまでのOSにくらべてコードの数が増え、重たくなっているのが普通です。
 
ニューヨーク・タイムズのホームページによれば、アメリカでは例えば、いまパソコンでXPをかけているユーザーがVistaを買い、デジタル・デイスク・ドライブ(DVD)を動かすには、99ドルから259ドルほどハードウェア(メインメモリーやより速いマイクロプロセッサーなど)を買い足さなければならにということです。ほかのことをやらせる場合も同様です。

 パソコンを始めて買う人は別として、なぜあわてて新OSを買ったら経済的に損かといいますと、パソコンは技術革新がきわめて早い製品で、いま10万円するものが2年3年後には1万円、いや1,000円で買えるかもしれないからです。とくにメモリー容量の増加速度、パソコンの心臓部であるマイクロプロセッサーの速度アップは目を見張るものがあります。 
by burari-skuri | 2006-12-14 16:45 | ITトピックス